おしらせ

作者ノート①なぜ「嘘」を描こうと思ったか

幸田です。
『コスモス揺れて、嘘ひとつ』をもっと知っていただくために、不定期ですが作者ノートを始めることにしました。
台本を書きながら考えたこと、自分自身のこと、稽古が始まって気づいたこと。作品の周りにあるあれこれを、本番まで少しずつ書いていこうと思います。

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今回描く嘘は、例えば相手を騙してお金をせしめよう、というような悪意を持った嘘ではありません。
ちょっとだけよく見せたい、と思ってついてしまう嘘だったり、相手のことを思って本当のことを言わなかったり。そういう嘘です。

なぜ、そんな嘘を描こうと思ったのか。
人間の弱さ、小ささを描くことが、僕の作家人生のテーマだからです。

作家というのは、一生をかけて描くテーマがあるものだ、と誰かが言っていました。僕の場合は、人間の弱さ、愚かさ、狡さ、小ささ。そんなものなのだと思います。
ちょっとだけよく見せたいと思ってついてしまう嘘のことは「見栄」とも言いますが、僕自身が見栄っぱりで、常にコイツに苦しめられているから、というのが一番の理由かもしれません。

別に見栄を張ったところで、誰かを死に至らしめたりするわけではありません。せいぜい「あの人、見栄っぱりね」と呆れられるくらい。大した実害があるわけでもない。
だったら別にいいじゃん、とも思うのですが、見栄を張り続けること、小さな嘘をつき続けることは、自分自身の魂を少しずつ傷つける行為なんじゃないか、と最近思うようになりました。

やっぱり、よくない。

だからこそ、毎度毎度のことではありますが、これからも書き続けていきたいと思っています

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